UPDATE ◆位置について
「位置について」「よ〜い」「ピッ!」…このピッという笛の音が、パン!という号砲の音に運動会では変わるのだが、徒競走の前のこの場面は、子供ながらに最高に緊張した瞬間である。運動会はもちろん、ふだんの体育の授業でも、徒競走は最高に緊張する種目だった。
いまと違って僕が小学生の頃は明快に順位をつけ、遅い順に徒競走をやって、そのグループで1位になったら上のグループへ挑戦でき、上のグループの最下位は 下のグループへ落ちるという、完全な実力主義の世界だった。そういうこともあって、この掛け声に緊張しながら、スタートのポーズをとったものである。
そんな「位置について」「用意」の掛け声が将来消えていくかもしれないという記事が、6/3の朝日新聞に出ていた。6/4からの日本陸上選手権から掛け声 が英語になり、「オン・ユア・マーク」「セット」を使うのだそうである。「よ〜い」の長さにばらつきがあって、選手がスタートしにくく、国際大会に慣れる 意味でも英語にしようということのようだ。「フライングは1回で即失格」という今年からのルール改正も影響している。
全国陸上競技スターター研究会というのがあって、その代表によると、「よ」から号砲まで2秒前後が理想的で、「セット」の方が「よ〜い」より 0.3〜0.5秒早撃ちになる傾向があるそうだ。なるほど(その研究に感心するとともに、こういう研究会があるのにも感心する)。
感覚的に想像してみると、英語の方が緊張感が高まらない気がする。スッと構えてスッとスタートできる感じ。でもかえってその方が集中力を欠いて、いい成績 が出ないのではないか。まったく素人感覚だが、僕はあの「よ〜い」が、ゾーンへ入る入口のような気もするが、どうだろうか。
(UPDATE 4553 針谷和昌)
追記)ビーチバレーの審判のサーブを促す笛は、それほど緊張しない。いきなり全力・全開プレーで始まるものではないからだろうか。前にビーチバレー中の心臓発作でお爺さんプレーヤーが亡くなる映画があった(確か「カリフォルニア・ドリーミング」だった気がする)が、そう考えるとビーチバレーは心臓に悪くないスポーツのような気がする(ゴルフのパットでの心臓発作みたいなことはなさそう)。









針谷さんが、ビーチバレーの審判のサーブを促す笛でそれほど緊張しないのは、サービス許可の吹笛後5秒以内であれば、サーバーのタイミングでサーブを打てばよく、徒競争のように笛と同時にサーブを打つ必要がないからではないでしょうか。
ただ、両チームの準備ができているかを確認し、これからプレーを開始するという意味で、審判にとっては非常に緊張する、大切な『ピッ!』です。